概要
業務で使用するため、Oracle VM VirutalBox上にOracle VM ServerとOracle VM Managerを勉強しました。
あまり公開されている情報がないため、今回実施したことを残そうかと思いました。
※Oracle Virtualbox上にOracle VM Serverを構築しても不具合で仮想マシンは起動できないようです。残念でした。。。
環境
# | ソフトウェア | バージョン |
1 | Oracle VM Virtualbox | 6.1.14 |
2 | Oracle VM Server | 3.4.4 |
3 | Oracle Linux | 7.6 |
4 | Oracle VM Manager | 3.4.4 |
構築メモ
Oracle VM Virtualbox
Virtualboxのインストールは次へクリックしていくだけで、すごく簡単でした。仮想マシンのネットワーク構成をどうしようかと悩んで、仮想マシンに以下ネットワークをつけることにしました。yumを使ってパッケージをインストールしたいので、インターネットに接続できるネットワークとOracle VM ServerとOracle VM Managerが通信するネットワークの2つとしています。
- NATネットワーク
- ホストオンリーアダプター
Oracle VM Serverをインストールする仮想マシンでは「ネステッドVT-x/AMD-V」の有効化が必要です。
Oracle VM Virutalboxで仮想マシンを起動するときに、どのメディアで起動しますか?と聞かれるのありがたいですね。VMwareだとメディアをマウントし忘れることがありますし。
Oracle VM Serverのインストール
インストールウィザードを以下の通り入力しました。
# | 画面 | 補足説明 |
1 | 起動時 | 起動すると「boot:」で止まるため、数分待つか「Enter」を押す必要があります。 |
2 | Disc Found画面 | こちらはインストールメディアをテストするかどうかの項目です。破損していないメディアであれば「Skip」です。 |
3 | Oracle VM Server画面 | 「OK」を押下します。 |
4 | Language Selection画面 | 「Japanese」を選択して「OK」を押下します。 |
5 | Language Unavailable画面 | 「OK」を押下します。 |
6 | Keyboard Selection画面 | 「jp106」を選択して「OK」を押下します。 |
7 | OVS EULA画面 | 内容を読んで「Accept」を押下します。 |
8 | Warning画面 | ディスクの再初期化が必要かもという内容みたいなので、「Re-initialize」を押下します。 |
9 | Partitioning Type画面 | 「Use entire drive」を選択、ハードディスクを「sda」を選択して「OK」を押下します。 |
10 | Review Partition Layout画面 | パーティション構成を変更しない場合、「No」を押下します。 |
11 | Writing storage configuration to disk画面 | 「Write changes to disk」を選択します。 |
12 | Boot Loader Configuration画面 | Boot Loaderを変更しない場合、「OK」を押下します。 |
13 | Oracle VM kdump Info画面 | Oracle社は「Yes」を推奨しているので、「Yes」を押下します。 |
14 | Oracle VM Management Interface画面 | 管理の通信するネットワークを選択し、「OK」を押下します。 |
15 | IPv4 Configuration for ethx画面 | ネットワーク設定を入力し、「OK」を押下します。 |
16 | Hostname Configuration画面 | ホスト名設定を入力し、「OK」を押下します。 |
17 | Time Zone Selection画面 | 「System clock uses UTC」にチェックがあり、「Asia/Tokyo」が選択されていることを確認し、「OK」を押下します。 |
18 | Oracle VM Agent password画面 | パスワードを入力し、「OK」を押下します。 |
19 | Root Password画面 | パスワードを入力し、「OK」を押下します。 |
20 | Weak Password画面 | パスワードによってはWeak Password画面がでます。その場合は「Use Anyway」を押下します。 |
21 | Complete画面 | 「Reboot」を押下します。 |
Oracle VM Serverのインストールはこれで完了です。
Oracle Linuxのインストール
Oracle VM ManagerはCentOSにインストールできないため、Oracle Linuxをインストールする必要があります。なお、本記事ではOracle Linuxのインストールについては、割愛します。※本記事ではインストールパッケージを最低限のインストールを行っています。
インストール後、2つめのインターフェースが構成されていなかったので、以下コマンドを実行して、使用可能としています。
nmcli c add type ethernet ifname enp0s8 con-name enp0s8
Oracle VM Managerのインストール
Oracle VM Managetのインストールは以下の通り行いました。
必要なパッケージのインストール
Oracle VM Managerでインストールときに前提となるパッケージをインストールします。
yum install zip unzip perl yum install iptables iptables-services yum install net-tools perl-Data-Dumper yum remove mariadb-libs
config.ymlの作成
インストールウィザードでパスワードが入力できない問題があって非常に苦戦しました。どうしてもパスワードが入力できないので、推奨はされていないようですが、「config.yml」を作成することでインストールすることにしています。
db: port : 49500 user : ovs password : <パスワード> webLogic: user : weblogic password : <パスワード> OVMCore: user : admin password : <パスワード> Certificate: FQN : <FQDN>
Oracle VM Managerのインストール
1.Oracle VM ManagerのISOをOracle Linuxの/tmp転送する。 2.createOracle.shを実行する。 mount -o loop /tmp/<oraclevmmanagerのiso> /media/ cd /media ./createOracle.sh 3.「/etc/security/limits.conf」を修正する。 vi /etc/security/limits.conf ※コンフィグ末尾に以下内容を追加。 oracle hard nofile 8192 oracle soft nofile 8192 oracle soft nproc 4096 oracle hard nproc 4096 oracle soft core unlimited oracle hard core unlimited 4.runInstaller.shを実行する。 ./runInstaller.sh -c /tmp/config.yml -i Install -y
ブラウザから「https://<hostname or IP address>:7002/ovm/console」に接続することでOracle VM Managerを操作することができます。
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