VMware Cloud Directorの勉強をしたいと思い、デプロイしてみました。
環境
# | ソフトウェア | バージョン |
1 | ESXi | 8.0.2(23305546) |
2 | vCenter Server | 8.0.2(20519528) |
3 | NSX-T | 4.1.1.0.0(22226215) |
4 | Cloud Director | 10.5.1(22821417) |
前提
- ESXi,vCenter,NSX-Tの構築済みとなります。
- 共有ディスク用のストレージポリシーを作成済み
- プロバイダVDCで使用するリソースプールは作成済みとなります。
手順
Cloud Directorの設定
Cloud Directorのデプロイ
1.デプロイ先のホストを右クリックし、「OVF テンプレートのデプロイ」を選択する。
2.「ファイルのアップロード」をクリックし、OVAファイルを選択して、「開く」をクリックする。
3.「次へ」をクリックする。
4.「仮想マシン」は「VMware_Cloud_Director」を入力して、「次へ」をクリックする。
5.「コンピューティング リソースの選択」は「次へ」をクリックする。
6.「詳細の確認」は「次へ」をクリックする。
7.「 使用許諾契約書」は「すべての使用許諾契約書に同意します。」にチェックを入れ「次へ」をクリックする。
8.「設定」は、「次へ」をクリックする。
9.「ストレージの選択」はデータストアをクリックし、「シンプロビジョニング」を選択して、「次へ」をクリックする。
10.「ネットワークの選択」はポートグループを選択し、「次へ」をクリックする。
11.「テンプレートのカスタマイズ」は以下の通り設定する。
# | 設定項目① | 設定項目② | パラメータ |
1 | VCD Appliance Settings | NTP Server(s) | <NTPサーバを指定> |
2 | Initial root password | <パスワード入力> | |
3 | Expire Root Password Upon First Login | OFF | |
4 | Enable SSH root login | ON | |
5 | Additional Networking Properties | eth0 Network Routes | <空白> |
6 | eth1 Network Routes | <空白> | |
7 | Default Gateway | <ゲートウェイのIPアドレス> 例:192.168.2.254 | |
8 | Domain Name | <VCDのFQDN> 例:vcd.vm.lab | |
9 | Domain Search Path | <ドメインのサーチリスト> 例:vm.lab | |
10 | Domain Name Servers | <DNSサーバのIPアドレス> 例:192.168.0.1 | |
11 | eth0 Network IP Address | <IPアドレス> 例:192.168.2.16 | |
12 | eth0 Network Netmask | <サブネットマスク> | |
13 | eth1 Network IP Address | <IPアドレス> 例:192.168.0.16 | |
14 | eth1 Network Netmask | <サブネットマスク> |
Cloud Directorの設定
1.ブラウザを起動し、URLに「https://192.168.2.16:5480」を入力して接続する。
2.「Primary Appliance System Setup」は以下の通り設定する。
# | 設定項目① | 設定項目② | パラメータ |
1 | Appliance Settings | NFS mount for transfer file location | <NFSサーバのマウントパス> 例:192.168.2.15:/data/nfs |
2 | DB password for the ‘vcloud’ user | <パスワード入力> 例:VMware123!123! | |
3 | Confirm DB password | <パスワード入力> 例:VMware123!123! | |
4 | Administrator Account | User name | administrator |
5 | Password | <パスワード入力> 例:VMware123! | |
6 | Confirm Password | <パスワード入力> 例:VMware123! | |
7 | Full name | vCD Admin | |
8 | Email address | <メールアドレス入力> | |
9 | VMware Cloud Director Settings | System name | <System名を入力> 例:vcdar0801m |
10 | Installation ID | 1 |
3.「System setup finished successfully.」のメッセージ表示後、数分待機してから、「https://<FQDN>/provider」に接続する。
vCenter Serverの追加
1.「リソース」-「インフラストラクチャ リソース」をクリックする。
2.「vCenter Server インスタンス」を選択し、「追加」をクリックする。
3.「vCenter Server」は以下の通り設定する。
# | 設定項目② | パラメータ |
1 | 名前 | <名前を入力> 例:vcsa |
2 | 説明 | <空白> |
3 | Url | https://<vCenterサーバのFQDN> |
4 | ユーザー名 | administrator@vsphere.local |
5 | パスワード | <パスワード入力> 例:VMware123! |
6 | 有効 | ON |
4.「信頼証明書」は「取得」をクリックし、「選択項目の信頼」をクリックする。
5.「NSX-V Manager」は「設定」をオフにして、「次へ」をクリックする。
6.「アクセス設定」は「次へ」をクリックする。
7.「設定内容の確認」は「完了」をクリックする。
NSX-T Managerの追加
1.「NSX-T Manager」を選択し、「追加」をクリックする。
2.以下の通り設定する。
# | 設定項目② | パラメータ |
1 | 名前 | <名前を入力> 例:nsx |
2 | 説明 | <空白> |
3 | Url | https://<NSX Managerのホスト名> |
4 | ネットワーク プロバイダ範囲 | <空白> |
5 | グローバル マネージャ | OFF |
4 | ユーザー名 | admin |
5 | パスワード | <パスワード入力> 例:VMware123!123! |
4.「信頼証明書」は「取得」をクリックし、「選択項目の信頼」をクリックする。
ネットワークプールの設定
1.「クラウドリソース」-「ネットワーク プール」を選択し、「新規」をクリックする。
2.以下の通り設定する。
# | 設定項目① | 設定項目② | パラメータ |
1 | 全般 | 名前 | <名前を入力> 例:overlay-pool |
2 | | 説明 | <空白> |
3 | ネットワーク プール タイプ | ネットワーク プール タイプ | Geneve によってバッキング |
4 | プロバイダ | プロバイダ | <NSX-Tを選択> |
5 | トランスポート ゾーン | トランスポート ゾーン | <トランスポート ゾーンを選択> |
6 | 設定内容の確認 | 設定内容の確認 | 完了 |
プロバイダVDCの作成
1.「プロバイダVDC」を選択し、「新規」をクリックする。
2.以下の通り設定する。
# | 設定項目① | 設定項目② | パラメータ |
1 | 全般 | 名前 | <名前を入力> 例:provider |
2 | | 説明 | <空白> |
3 | 状態 | ON | |
4 | プロバイダ | プロバイダ | <vCenter Serverを選択> |
5 | リソースプール | リソースプール | Geneve によってバッキング |
6 | サポートされるハードウェアの最も高いバージョン | ハードウェアバージョン21 | |
7 | ストレージ | ストレージ | 任意 |
8 | ネットワーク プール | ネットワーク プール | NSX-T Manager および Geneve ネットワーク プールを選択 |
9 | <NSX-Tを選択> | ||
10 | <ネットワークプールを選択> | ||
11 | 設定内容の確認 | 設定内容の確認 | 完了 |
組織の作成
組織の作成
1.「クラウドリソース」-「組織」を選択し、「新規」をクリックする。
2.以下の通り設定する。
# | 設定項目② | パラメータ |
1 | 組織名 | <組織名を入力> 例:org |
2 | 組織の完全な名前 | <組織名を入力> 例:org |
3 | 説明 | <空白> |
組織VDCの作成
1.「クラウドリソース」-「組織VDC」を選択し、「新規」をクリックする。
2.以下の通り設定する。
# | 設定項目① | 設定項目② | パラメータ |
1 | 全般 | 名前 | <名前を入力> 例:org1-vdc |
2 | | 説明 | <空白> |
3 | 組織 VDC の有効化 | ON | |
4 | 組織 | 組織 | <組織を選択> 例:org1 |
5 | プロバイダ | プロバイダ | <NSX-Tを選択> |
6 | プロバイダ VDC | プロバイダ VDC | <プロバイダを選択> 例:Provider |
7 | 割り当てモデル | 割り当てモデル | 割り当てプール |
8 | CPU の割り当て | <変更なし> | |
9 | 確保された CPU リソース | 1 | |
10 | メモリの割り当て | <変更なし> | |
11 | 確保されたメモリ リソース | 1 | |
12 | 最大仮想マシン数 | <変更なし> | |
13 | 制限なし | OFF | |
14 | ストレージ ポリシー | ストレージ ポリシー | * (任意) |
15 | 割り当て済みストレージ | <任意> | |
16 | デフォルトのインスタンス化ポリシー | * | |
17 | シン プロビジョニング | OFF | |
18 | 高速プロビジョニング | OFF | |
19 | ネットワーク プール | ネットワーク プールの指定 | ON |
20 | <ネットワークプール> 例:overlay-pool | ||
21 | プロビジョニング済みネットワークの最大数 | 1000 |
3.「設定内容の確認」は「完了」をクリックする。
管理者ユーザの作成
1.組織VDCから「テナント ポータルで開く」をクリックする。
2.「Administration」→「アクセス コントロール」→「ユーザー」をクリックする。
3.「新規」をクリックする。
4.以下の通り設定する。
# | 設定項目 | パラメータ |
1 | ユーザー名 | org1admin |
2 | パスワード | <パスワード入力> 例:VMware123! |
3 | パスワードを確認 | <パスワード入力> 例:VMware123! |
4 | 状態 | ON |
5 | ユーザーの割り当て容量の構成 | ON |
6 | 使用可能なロール | Organization Administrator |
7 | 完全な名前 | <空白> |
8 | メール アドレス | <空白> |
9 | 電話番号 | <空白> |
カタログの作成
1.「Content Hub」-「カタログ」をクリックする。
2.「新規」をクリックする。
3.以下の通り設定する。
# | 設定項目 | パラメータ |
1 | 名前 | <名前を入力> 例:catalog |
2 | 説明 | <空白> |
3 | 特定のストレージ ポリシーで事前プロビジョニングします | OFF |
4.「OK」をクリックする。
メディアのアップロード
1.「内容」をクリックする。
2.「追加」-「メディア」をクリックする。
3.以下の通り設定する。
# | 設定項目 | パラメータ |
1 | カタログ | <カタログを選択> 例:catalog |
2 | 名前 | <メディアの名前> |
3 | 説明 | <空白> |
4 | アップロードするメディアを選択 | <メディアを選択> |
プロバイダ ゲートウェイの作成
1.「プロバイダ ゲートウェイ」をクリックする。
2.「新規」をクリックする。
3.以下の通り設定する。
# | 設定項目① | 設定項目② | パラメータ |
1 | NSX-T Manager | NSX-T Manager | <NSXを指定> |
2 | 全般 | 名前 | <名前を入力> 例:gateway |
3 | 説明 | <空白> | |
4 | IP アドレス管理 | IP アドレス空間を使用 | |
5 | 所有権 | 所有権 | プライベート |
6 | 組織の選択 | <組織を指定> | |
7 | Tier-0 ルーター | Tier-0 ルーター | <Tier-0を指定> |
4.「設定内容の確認」は「完了」をクリックする。
Edge Gatewayの作成
1.「Edge Gateway」をクリックする。
2.「新規」をクリックする。
3.以下の通り設定する。
# | 設定項目① | パラメータ |
1 | 範囲 | 組織仮想データセンター |
2 | <組織VDCを選択> | |
3 | 名前 | <名前を入力> |
4 | 説明 | <空白> |
5 | IP アドレス管理 | ON |
6 | プロバイダ ゲートウェイ | <プロバイダを選択> |
7 | Edge クラスタ | プロバイダ Tier-0 ゲートウェイの Edge クラスタの使用 |
4.「設定内容の確認」は「完了」をクリックする。
ネットワークの作成
1.対象の組織のテナントポータルを開く。
2.「ネットワーク」-「ネットワーク」をクリックする。
3.「新規」をクリックする。
4.以下の通り設定する。
# | 設定項目① | 設定項目② | パラメータ |
1 | 範囲 | 範囲 | 組織仮想データセンター |
2 | <組織VDCを選択> | ||
3 | ネットワーク タイプ | ネットワーク タイプ | 経路指定 |
4 | Edge 接続 | Edge 接続 | <Edgeを指定> |
5 | 全般 | 名前 | <名前を入力> |
6 | 説明 | <空白> | |
7 | デュアル スタック モード | OFF | |
8 | ゲートウェイ CIDR | <ゲートウェイのIPアドレス> | |
9 | 共有済み | OFF | |
10 | ゲスト VLAN の許可 | OFF | |
11 | 固定 IP プール | 固定 IP プール | <IPアドレスレンジを入力> |
12 | DNS | プライマリ DNS | <DNSサーバのIPアドレス> |
13 | セカンダリ DNS | <DNSサーバのIPアドレス> | |
14 | DNS サフィックス | <DNS サフィックス> | |
15 | セグメント プロファイル テンプレート | テンプレート | 未設定 |
5.「設定内容の確認」は「完了」をクリックする。
DHCPの設定
1.対象の組織のテナントポータルを開く。
2.「ネットワーク」-「ネットワーク」-「作成したネットワーク」をクリックする。
3.「DHCP」-「有効化」をクリックする。
4.以下の通り設定する。
# | 設定項目① | 設定項目② | パラメータ |
1 | 全般設定 | DHCP モード | ゲートウェイ |
2 | リース時間 | 7 | |
3 | DHCP プール | IPアドレス範囲 | <IPアドレスプール> |
4 | DHCP を使用した DNS | DNS サーバ 1 | <DNSサーバのIPアドレス> |
5 | DNS サーバ 2 | <DNSサーバのIPアドレス> |
4.「設定内容の確認」は「完了」をクリックする。
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